森の大海原・青木ヶ原樹海 (2021/12/14)

撮影記




富士山北麓に広がる森の大海原「青木ヶ原樹海」。

ここ青木ヶ原樹海は国の天然記念物に指定されており、世界文化遺産“富士山域”にも含まれています。

864年の貞観大噴火により流れ出た大量の溶岩流が固まり、その上に形成された森林がこの青木ヶ原樹海なんです。

自然のチカラってすごいですよね。
私自身、富士山に興味を持ち始めて2年経ちますが、まだまだ知らない「富士山の歴史」がたくさんあることに毎度毎度、驚かされています。


樹海には年数回ほど訪れていますが、新鮮な空気の中で小鳥のさえずりを聴きながらの散策は癒しそのもの。

今回も、富岳風穴駐車場の脇にある遊歩道入り口から散策しに行きました。

青木ヶ原樹海は約30平方キロメートルという広大な森林ですが、いくつもの遊歩道が整備されているのでハイキングやピクニックにもピッタリな場所。
踏み跡は明瞭で所々に案内板が設置されており、危険な箇所もない。しかし、少し奥へ入ると樹林に囲まれ日中でも辺りは薄暗く、肌寒さ、不気味さを感じるほど。

このギャップがまた良いんですよね。



青木ヶ原樹海というとネガティブなイメージが強いですが、実は素晴らしい観光地。
遊歩道が整備されていることを伝えると、よく驚かれます。

「一度入ったら出られない」とか「電波が通じない」っていういろんな噂を耳にしますが、そんなことはありません。



青木ヶ原樹海においては平坦もしくは緩い傾斜であり、遊歩道から少し外れると360度全く同じ景色になります。
ゆえに“元の道”が分かりにくく迷いやすいというのはたしかですが、他の山でも登山道を外れれば普通に道迷いしますし、場合によっては遭難します。
樹海が特別迷いやすいってことではありません。

ネガティブなイメージで全国にその名を轟かせてしまっている青木ヶ原樹海ですが、冒頭書いたようにこの山域は素晴らしいほど自然がそのままの姿形で残っており、たいへん貴重なところなんです。



樹海に通えば通うほど、その魅力に惹きつけられる。

時間の関係でいつも中途半端な散策しかできていないので、今度は樹海散策だけのために訪れる計画も立てています。
(いつになるか分からないけどw)


あらためて、「もっと樹海について学びたい」と感じたひと時でもありました。



※最後に……
良いところばかりを書きましたが、観光地である反面、“名所”であるということも紛れもない事実です。
木の幹に挟まった手書きのメモ用紙や樹海入口に止まったままの他県ナンバーの車を、私自身、実際に見ています。

少しでも敏感な方は、立ち入らないことをお勧めします(_ _)

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